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はじめまして、黒潮園で管理栄養士として勤めてさせて頂いております長尾と申します。


栄養士の仕事というと、机に向かい献立作成と栄養計算をすることを想像される方が多くみえると思います。利用者様がどのように召しあがってくださっているのか、献立を作成している栄養士として、私はできるだけ食事の時間は食堂やお部屋を訪問し、介護職員とともに食事のお手伝いをさせていただいております。


食事の時間はそれぞれの方の味の好みや、お好きな料理を教えて頂ける絶好の機会です。食事を召し上がる姿勢や表情をよく拝見していると体調の変化に気づくこともあります。
その日の献立から、料理の作り方や若い頃のエピソードを話してくださる方も多く、食事の時間は、利用者様とのコミュニケーションを図る大切な時間でもあります。


いくら栄養バランスのよい献立を立てても、実際に口にして頂けないと栄養素の確保にはつながりません。この地域の利用者様のニーズにお応えできるように、黒潮園から臨まれる太平洋と紀伊半島の田畑からとれる旬の素材を使い、家庭の味を思い出すような食事づくりを調理職員とともに心がけています。また、サンマ寿司やおまぜといった郷土の味と日本人が忘れることなく続けてきた四季折々の行事の味を大事にしていきたいと思っております。

食事の提供と並んで、もうひとつ栄養士の重要な仕事として栄養管理があります。
そのひとつとして、今年から黒潮園においても栄養マネジメントの実施をはじめました。
食事量や摂取状況、血液データー、体重の変動などから、利用者様の栄養状態を評価しています。
そこで嘱託医師・言語聴覚士・理学療法士・ケアマネジャー・看護師・介護職員と連携をとりながら、体調を崩すことなく健やかに生活していただけることを目標とし、摂食・嚥下に関する問題点や食事によって必要な栄養素の確保を個別に評価・検討し、栄養ケア計画というものを作成しています。

栄養ケア計画は、介護認定の更新時期にあわせて順次作成し、個別にご送付させていただいております。
お手元に届きましたら、内容をご確認ください。また内容に質問などにある場合は、栄養士もしくは、相談員までお問い合わせください。

 
黒潮園に勤め始めて、あっという間に半年が過ぎました。食事の時間を共に過ごさせていただき、利用者様とよくお話するようになりました。「今日の献立はなに?」「おいしかったよ」と声をかけてくださることもあります。そんな時 栄養士になって本当に良かったなと感じ、私の励みになっております。


入所者様の食事に関すること、ご家庭で介護をされている方の食事のことなどで疑問をお持ちの方がおみえになられましたら、お気軽に声をかけてください。何かお力になれれば幸いと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。