原則６５歳以上（特定疾患により要介護の状態となられた40歳以上の方を含む）であって常時介護を必要とし、居宅では常時の介護を受けることが困難な方にご入所いただける施設です。ケアプランに基づいて、お食事、ご入浴、排泄などの日常生活における介助、健康管理及び療養上の支援などの介護サービスを入所者様に提供する施設です。

特別養護老人ホーム黒潮園では、入所された高齢者の方々に、お食事･ご入浴・排泄ケアなどの日常生活の介助や、相談援助、健康管理や療養上の支援など社会生活上のお手伝いをさせて頂いています。 入所された方、一人ひとりの「その人らしさ」を念頭においた個別ケア計画（ケアプラン）を作成し、その計画に基づいて支援をさせて頂きます。

ご入所された方にとって、この黒潮園は新しく生活する場・ お家となります。 私たちは、その人らしく生活できる、これまでと変わりない 居心地のいい生活の場・環境の提供を大切にしています。 今までに使い慣れた家具の持ち込みや、お写真・絵画と いった愛着のある身の回り品の持参についても遠慮なく ご相談ください。

個別ケア計画を作成する際には、まず、ご本人やご家族のご希望を伺います。病状、これまでの生活背景などの情報をもとに、そのご希望に添えるよう私たち職員は考えます。 「どうすればご希望を実際の生活の場で叶えられるのか？」これを個別ケア計画として具体化し、毎日の生活で実践します。 しかし、難しいご希望も時にはあります。「ご希望通りにはならないけど、こうすれば少しでもご希望に近づけるのでは・・・」利用者様の立場にたって、いっしょに悩み、考えさせて頂きます。

私たちは利用者様と接するとき「自分が入所した高齢者であったら…」「入所者様が自分の家族としたら…」と考えることを大切にしています。 自分が高齢になり何らかの理由で、住み慣れた自宅を離れ施設介護を必要な状況になったとしても、「出来ることは自分でしたい！」「今までと変わらない普通の生活をしたい！」と望むことと思います。 個々で異なるその望みこそ「その人らしさ」ではないでしょうか。この「その人らしさ」を、ここ黒潮園でも失うことなく過ごして頂きたいと私たちは考えます。 私たちは画一的で流れ作業的となりがちな既存の施設介護を見直し、入所されている利用者様を集団の中の「個」ではなく、利用者様お一人おひとりの「個」にたずさわり、重度の障害や認知症をもたれた高齢者の方であっても、その人の尊厳を尊重し、個性や生活リズムに沿った、その人らしい個別の暮らしを支援する介護の実践を目指しています。

利用者様のなかには、自分のご希望や意志をうまく言葉で表現できない方もみえます。毎日の生活を拝見していると何かしらのご希望がしぐさや動作に表れていることが多く見受けられます。
私たちはプロとしてその気付きを大切にし、常に感じ、考え、向き合い、利用者様の希望をひとつずつお応えできるよう、お一人おひとりの生活により添った支援を心掛けます。